俳諧集「左努幾婦利(さぬきふり)」・・・・翻訳本(全p125)

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商品説明 句集「さぬきふり」は松尾明徳・福家惣衛氏共著の「香川県俳諧史」によって知ることが出来た。近年、白鳥霊園内の無縁墓碑群より武陵の墓碑が発見ざれ、それには「釋武陵 文化四卯年三月十六日 けふははや常なき風にさそはれてねかひの道に行そうれしき 文雅堂 井手武陵」とある。「さぬきふり」の跋に「寛政+戊午孟夏中旬 文雅堂 武陵書」とあり、「文雅堂」「橘正義印」の落款が押されているので墓碑と句集の武陵は同一人物であることがわかった。そして、井手氏のことは、遠縁にあたる白鳥宮鳥居前の旅館引田家こと宮家氏の墓碑群の内に「先祖代々墓 明治三拾壱年旧七月建之 松原村字裏町井手姓」という大きな墓が一緒に祀られていたことにより、この町内では他に井手姓も無いためほぼこの家のことだろうと思われる。この井手氏の墓碑のことを親類の人々に尋ねてみると井手氏が絶えた後、縁家だからと宮家氏が祭祀を続けていたが、昭和四十年頃の旧白鳥町内の墓地整理により、現在地へ移転された時、代々墓一基を残し他は無縁墓地へ移したとのことである。「さぬきふり」は跋では「讃岐百家言なる物を発起し」とあるが、それに芭蕉以下十四名の他国人が加わり、計百十四名の句集となっている。その十四名は京、江戸をはじめかなり各地にちらばっているようにみえる。これらは武陵の交際範囲なのか、又師事したと思われる芳室、嘯山とのつながりによるものであろうか。その中に摂津今津の里風の句「山吹の流の末や帆かけ船」とあるのは、山吹は勿論その名所である歌枕「井手の玉川」をいうのであろうから武陵自身のことを詠んだものだとすると、「香川県俳諧史」所載の句「長閑さや陸奥の米積む日和まむ」とあわせて考えると武陵は廻船業を営んでいたのかもしれない。おぼろげながら、武陵の輪郭が見えてくるように思われる。

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